そらかげ



まっすぐな眸で、
前だけを見つめたきみは。





闇の中、ひとりぼっちで泣いていた。





ねえ。
どうしてぼくを頼ってくれないの。
どうしてぼくに弱音を吐いてくれないの。




迷いのない眸は。




元気で強くて明るくて。
どこまでもぼくを惹きつける。




でも泣いている悲しい眸は。




儚くて頼りなくて。
なんだかとても、泣きたくなった。